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2014 ローマのクリスマス風景

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    大地が一面白く覆われた秋田の2014年のクリスマスが終わりました。

    24日の夜は、イタリアやフランスの友人たちにクリスマスメッセージメールを送りました。
    本当はカードの方が心がこもっているのでしょうが、怠け者の私はローマにいた頃から
    24日当日のメール送信だったなぁ。

    という訳で、今日は2014年のローマのクリスマス風景最新情報をお届けします。

    毎年24日の晩は、ローマのサン・ピエトロ大聖堂でローマ法王によるクリスマスミサが
    厳かに執り行われます。日本ではお祭り気分のイブの晩も、カトリック教徒が98%近く
    を占めるカトリック国イタリアでは、ナターレ(natale イタリア語でクリスマスのこと)
    は「誕生日」の意味通り、イエス様の誕生を祝うための日であり、
    言うまでも無くキリスト教で最も大事なお祝い日です。



    しかし、多くの家庭にとっては、家族が全員そろってクリスマスの食卓を囲む特別な夕食の日、
    という方がしっくりくるはず。そう、家族の絆を確かめ合う日なんですね。
    その意味ではまさに日本の大晦日にあたると言ってもよいでしょう。

    前述のサン・ピエトロ大聖堂のクリスマスミサは、世界中からやって来るミサ参列希望の
    熱心な信者の中のほんの一握りのラッキーな人たちしか入場券を手にすることができません。



    大半は屋外のサン・ピエトロ広場に入るための事前整理券でさえやっと、という盛況ぶり。
    30万人が収容可能とされている広場ですが、24日の晩は人、人で隙間なく埋め尽くされ、
    入りきれない人たちが道路に溢れかえるほどです。

    せめて1年に1回だけでも、神から遠く離れている日ごろの生活の埋めあわせをしたい、
    という気持ちの反映なのかもしれませんね。
    とはいっても、国民のほとんどが24日の晩は家庭で過ごすので、TVで実況放映される
    法皇様のミサの様子をお料理とおしゃべりの合間にチラリ、とでも見れば御の字というのが現実です。

    クリスマスといえば、ニューヨークやロンドンの
    豪華に輝くイルミネーションが圧巻のクリスマスツリーが連想されるかもしれません。
    法皇様のお膝元のローマはもっとすごいの?と思いきや、これが驚くほどシンプルなのです。
    イタリアなどカトリックの国々では、ツリーを飾る習慣は比較的新しく、
    本来は馬小屋で生まれたイエス様の誕生の場面を現す人形であるプレゼピオ(presepio)を
    各家庭や教会が飾るのみでした。

    カトリックの総本山で世界一大きい教会であるサン・ピエトロ大聖堂前の広場にも、
    これまた世界最大?のほぼ等身大の人形が飾られます。

    数年前から、その年のプレゼピオ制作を担当する一つの街が選ばれ、それぞれの伝統や特徴を発揮した
    オリジナリティたっぷりの作品を展示公開するシステムになりました。
    2012年は南イタリアの洞窟都市マテーラ、2013年は庶民の風俗場面をふんだんに取り入れた
    手の込んだプレゼピオで有名なナポリがそれぞれ制作を請け負い、たくさんの人たちの目を楽しませて
    くれたようです。

     
    2012年サン・ピエトロ広場のマテーラ市が担当したプレゼピオ。洞窟都市が背景となっている。

     
    こちらは実際のマテーラの町を舞台としたリアルプレゼピオ


    2013年のナポリ市が担当したプレゼピオ                         

         
           右端に見えるのはナポリの代名詞ともいえる、喜劇の主人公プッチネッラ。


    今年2014年は、夏の野外オペラで有名な北の街ヴェローナが選ばれ、
    オペラ会場となるアレーナ(ローマ時代の円形闘技場の遺跡)の舞台を思わせるような
    楕円形スペースに全部で24体の人形を配置した、まさに芸術的なプレゼピオが
    お目見えしたようです。
    思わず夏のオペラが観たくなってしまうような照明効果が素晴らしいですね。

       
    2014年ヴェローナ市のアレーナ財団が制作したプレゼピオ。ドニゼッティの「愛の妙薬」の舞台演出を土台にしている    

    ところ変われば・・の言葉通り、テーマは同じでも
    毎年全く違う印象のクリスマスの顔が登場するようになりました。
    何だかプレゼピオ都市対抗みたいですが、今後サン・ピエトロ広場のプレゼピオ鑑賞が一段と楽しく
    なりそうで楽しみです。この時期のローマ観光の新しい目玉になりそうですね。

    ちなみに広場中央には高いモミの木が立っていますが、これもイタリア各地から運ばれてきます。
    今年は長靴の先端カラブリア州からやって来た高さ25,5メートル、重さ8トンのモミの木が
    青いイルミネーションをまとい広場を幻想的に照らしています。



    私がいた頃のローマのイルミネーションは、どちらかというと地味で、
    決してセンスがいいとは言えない代物でした。

              



    ところが私が帰国してから徐々に進化を始めたようで、最近は本当にこれがローマ?
    と目を疑ってしまうような激変ぶり。これもLEDライトのおかげでしょうか?!
    (電気代が高いイタリアでは、消費電力が低いLEDはまさに天からの恵みそのもの!)

    2013年のコルソ通りのイルミネーション


     
    コルソ通り突当りのヴェネチア広場に建つV.エマヌエーレII世の記念堂とクリスマスツリー




    今年2014年のコルソ通り。
    来年5月に開幕する「ミラノ万博」を記念して参加国144の国旗をイルミネーションで表現した

    さて来年は、どんなプレゼピオとイルミネーションが登場するのでしょうか?!




     

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