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2015ヴェローナ野外オペラとドロミテの絶景ツアー報告(3)パドヴァ

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    【3日目 6月20日(土)】
     
    今日はツアータイトルの一つでもある、「ヴェローナ野外オペラ」鑑賞の日。
    2日間滞在した最初の街ヴェネチアを出発して、今日からベルガモ到着までの4日間
    バスで移動することになります。
     
    ドライバーはまだ年若いアントニオ君。北イタリアらしからぬ日焼けした肌の彼は、
    ナポリ出身とのこと。今回のツアールートのドロミテも含む北イタリアの諸都市で働いたらしく、
    道路事情に詳しいことから担当に抜擢されたようです。
     
    バス会社の大きな荷物がトランクに入っていたためスーツケースがうまく収まらず、
    車内に数個のスーツケースを入れる苦肉の策で、なんとか出発となりました。
    今日は、午前パドヴァ観光、午後ヴェローナ観光、そして夜がオペラ鑑賞という
    盛りだくさんの一日です。​

     
    パドヴァは、ヴェネツィアから東に40キロほど、高速道路で小1時間の距離にあります。
    起源はヴェネツィアより古く、紀元前には既に共和政ローマの支配下に置かれていました。
    中世にはパドヴァ大学​が創立され(1222年)、ヨーロッパ中から熱心な学生が集まり、
    優秀な教授陣が教鞭を取っていました。
    私たちも良く知っている人としては、コペルニクス(学生、後に地動説を唱えた天文学者)や
    ダンテ、ガリレオなどが挙げられます。
    今回は、2013年に大人気だったスクロヴェーニ礼拝堂に加え、
    旧市街を散策するコースで街を観光します。
     
    パドヴァ大学​
      ↓
    エルべ広場・ラジョーネ宮
     
      
    まずは美人で若いイタリア人ガイド、シルヴィアさんと共に
    スクロヴェーニ礼拝堂のウエイティング・ルームへ。
     

     
    前回は礼拝堂内滞在15分でしたが、ハイシーズン開始前の今回は5分伸びて20分とのこと。
    その分待合室で過ごす時間も5分延長です。
    スクロヴェーニ家が中世にこのあたりに所有していたという大きなお屋敷の様子が
    解説ビデオで語られています。キリスト教で禁止されていた高利貸し業への罪の意識が、
    一族にかくも美しい聖なる空間の奉納を決意させた訳ですが、
    後世の人々にこれ程の感動を与え続けている産物を献納した、
    それだけでもう罪は十二分に許されている、
    と素直に思える本当に素晴らしい礼拝堂です。
     
    天才ジョットの手による「神の世界」を表わす清らかなブルーが、
    高窓から差し込む自然光を受けて、聖母マリアの慈悲を伝えるように
    礼拝堂全体を柔らかく包んでいる様は、まさに至福そのものです。
    今回もあっという間の20分でした。
     
    礼拝堂の建物を背景に紫陽花のうす紫が見事に浮かび上がっていた

     
    いよいよパドヴァ街歩きの開始です。

     
    中世の面影を偲ばせるポルティコ(回廊)の続く通り。BARが道路にまで店を広げていました。


     
    中世の門の一つが今でも残っていて、「道路を渡るとそこは中世の街の始まりであった…」!

     
    パドヴァ大学に向かう途中立ち寄ったのは、この街の社交の中心でもある「カフェ・ペドロッキ」〈Caffè Pedrocchi〉


    1831年創業当時の写真。現在も外観は当時のまま。​​
    創業1831年の老舗で、すぐ向いがパドヴァ大学ということもあり、
    昔から知識人のたまり場だったようで、かの文豪スタンダールも立ち寄ったとか。
    現在はビジネスミーティングの場、また様々なイベントの会場としても人気を博しています。
    ガイドのシルヴィアさんのお薦めはここのオリジナルで店名を冠した「カフェ・ペドロッキ」。

     

     
    カプチーノ用カップで出てくるエスプレッソは、なんと淡い緑色をしていました。
    あま〜いミントクリームがコーヒーの上に乗っかっているためです。
    イギリスでよく​見かけるミントチョコレートのコーヒー版といった感じです。
     
    コーヒーもさることながら、さらに魅力的なのは
    ショーウインドーにズラリと並ぶ色とりどりのスイーツ!
    今度は戸外のテラス席でゆっくり味ってみたいものです。
     


     
    カフェの前のローマ通りではクラシックカーのイベントが開催されていました。
    道端に張られたロープをくぐり、車の合間をみて道路を渡るとそこがパドヴァ大学です。


    羽を持つライオンに迎えられるパドヴァ大学入り口

     
    中庭に出ると、壁をびっしりと覆い尽くすたくさんの紋章に迎えられました。
    ここで学んだ学生たちの出身地やファミリーの紋章のようです。
    800年の伝統を今に受け継ぐ学ぶ側、教える側双方の誇りと理想が
    アカデミックな雰囲気でこの空間を包んでいるように思えました。
     
    ここから目と鼻の先が、パドヴァ人にサロン(サローネ)とも呼ばれるラジョーネ宮。

     
    ラジョーネ宮(奥)とエルベ広場の野外マーケット

     
    同上。観光客と地元の人が入り混じって活気にあふれるマーケット。
    ラジョーネ宮(右)の1Fも屋内マーケットに利用されているが、元々は法廷だった。
     
    中世の面影を残すエルベ広場の奥(右前方)には、
    ルネサンスの香りが漂うもう一つの空間、シニョーリ広場があります。
    1405年以降ヴェネチア共和国の支配下に置かれたことを示す、例の羽のライオン像も見られました。
    旧総督の館<Palazzo del Capitano>(奥正面)が君臨するこちらは、
    エルベ広場ほどの活気がないように思えたのは気のせいでしょうか?

    旧市街の散策も終わり、ランチタイムです。
    お洒落で美味しかった前回も人気のレストラン、
    「アンティコ・ブローロ(Antico Brolo)」で頂いた本日の日替わりメニューです。
     
     
    パスタとメインのワンプレート。左がお肉一面にツナソースをたっぷりかけたセコンドで、見た目よりずっと美味しかった。


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