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2015ヴェローナ野外オペラとドロミテの絶景ツアー報告(6)南チロルの高原で過ごす休日

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    4日目 6月22日(日)

     
    前夜のオペラの余韻がまだ残る中、
    出発前の時間を使ってホテルから徒歩2分の場所にある
    ジュリエッタの墓」(Tomba di Giulietta)を訪れてみました。
     

     
    趣ある茶色の塀の入り口。左には<TOMBA DI GIULIETTA>の文字がみえる。

    ここはもともと13世紀のカプチン派の修道院で、
    現在はヴェローナ市の「フレスコ画博物館」となっています。
     

     
    元修道院の中庭回廊。手入れが行き届いていて、緑が静けさを一層深めている。
    中庭を挟んだ向こう側の建物の地下に石棺が置かれている。

     
    時間が無いので、博物館見学はカットしてまっすぐジュリエッタのお墓に向かいました。
     

     
    階段を下ると、地下の湿っぽい空気の中に空っぽの石棺が一つ置かれています。
     
    ジュリエッタ信仰に答えるために
    後世になってから設置されたものだそうですが、
    暗くひっそりした中でこの石棺に向かいあっていると、
    悲劇のヒロインが何百年か前にそこに横たわっていたような気がしてくるから不思議です。
     
    10:00予定通りホテルを出発。
    今日から2日間は、旧オーストリア領だった
    トレンティーノ=アルト・アディジェ州>(Trentino-Alto Adige)で過ごします。
    イタリアの最北に位置する州です。​



     

    ヴェローナから高速道A22を北上すること150キロ余り、
    岩肌が露出した荒削りの山が右、左、右と両側に続いています。

    このあたりは13世紀にチロル伯が治めていた地域で、
    後にハプスブルク家の領土に組み込まれて以降、
    長くオーストリア​帝国の『チロル地方』と呼ばれて​​​きましたが、
    第一次大戦後にイタリアと国境を接する南チロルが、イタリアに割譲されました。

    100年前はまだオーストリアだったこの地域は、
    建物もオーストリア風、
    住人も多くがドイツ語を話し(もちろん今はイタリアですから、イタリア語が共通語ですが)、
    食文化もイタリア+オーストリアといった
    イタリアの中でも特異な存在です。

    予定より少し早くボルツァーノ<Bolzano>(ドイツ語読みではボーゼン)に到着しました。​​

    ここから高速ロープウェイで一気に標高1000メートル強の
    レノン高原まで上ります。


    4分間隔でボルツァーノと高原の村ソプラ・ボルツァーノを結ぶ最新式ロープウェイ。
    最大30人乗り、約10分で高原に到着する。​



    ​​

    眼下にはボルツァーノの街が・・・



     

     
    一面にのどかな風景が広がる。とんがり屋根の教会とブドウ畑がまるで絵葉書のよう。

     

     
    地上のピラミッド」と呼ばれる、堆積岩が浸食作用で崩れてできた珍しい風景。

     

     
    遠くには、ドロミテ山塊の一部カティナッチョ連峰が望まれる


     
    景色を楽しんでいるうちにもう高原の小さな村ソープラボルツァーノ(Soprabolzano)です。
    ソープラ(sopra)は上という意味ですが、
    名前の通りここはボルツァーノの上、標高​1221mに位置します。

    ロープウェイの駅を出ると、すぐ目の前はレノン高原鉄道の可愛い駅。


     



     
    1907年に開通したこのローカル線によって、
    高原の村々とボルツァーノの街の行き来が容易になり、
    ​特に夏は気軽にプチバカンスを楽しむことができるようになったそうです。
    ここから終点コッラルボ(Collalbo)まで30分弱、
    レトロな車両がガタゴトと走り出し、車窓の向こうに山々の絶景が見えてきました。


     






    緩やかなカーブを描いて進むレノン鉄道




    カティナッチョの雄姿が窓一面に広がります。​

     



     

    車内はごく普通のローカル線です。
    地元の人が移動に利用するのに混じって観光客がちらほら。
    のどかな日曜日の風景でした。​​



     




    そしてここが、終点のコッラルボ。
    元オーストリアなので、ドイツ語との併記です​(Klobenstein)。
    可愛いベビーピンクの駅舎や高原の爽やかな空気が、チロル地方の雰囲気であたりを包んでいます。
     
    なだらかな坂道を下ること10分余り、
    村はずれのドロミーティン・ホテル(Dolomiten Hotel)に着きました。


     




     
    ランチは、お料理自慢のこのこじんまりとしたホテルで、チロル名物料理を頂きます。


     

     
    左から、イノシシのミートソース手打ち幅広パスタ、香草入りリゾット、ほうれん草のカネデルリ(canederli)


    カネデルリ​は、ドイツ料理のクネーデルの北イタリア版ともいえる1品。
    パン粉と牛乳、卵を練ってお団子状にして食べます。
    それにチーズやスペック(燻製ハム)、野菜などを加えて
    様々なバリエーションを楽しむこともできます。

     
    今回はほうれん草入りのカネデルリが出てきました。
    固くも柔らかくもない絶妙な歯ごたえと、
    見た目の素朴さとはちがうデリケートな味付けに
    大満足のランチタイムでした。

     




     




     
    食後は、ホテルまで迎えに来たバスに乗って、
    今日から2泊するボルツァーノのホテル ローリン(Park Hotel Laurin)へ向かいます。
     
    前回2013年のツアーでも使ったこのホテルは私の大のお気に入り!
     
    すべてのお部屋がゆったりサイズで、ホテル全体の雰囲気もとても落ち着いています。
    また、広い庭は季節の花や緑であふれていて、
    町中に居ながら郊外にいるかのような解放感に浸れるのです。


     

     
    堂々としたローリンホテルの正面

     

     
    大好きな105号室

     

     
    ホテルの裏に広がるお庭の散歩も楽しい

     

     
    ラベンダーの紫と濃い緑の木々のコントラストにホッするひと時

     

     
    鮮やかピンク色が美しい大ぶりのアジサイ

     

     
    重厚感あふれるバーの外には戸外席も


     
    チェックインが一通り済んだ後、
    希望者で「アルト・アディジェ州立考古学博物館」に出かけました。

     
    目玉は何といっても「アイスマン」。
    1991年に氷河の中で発見された凍結のミイラで、
    正式には「オーツィ(Oetzi)」と呼ばれるそうです。
    2年前にNHKでも、「アイスマンの謎の解明」を扱ったTV番組がありました。
    こちらがそのアイスマン・ミイラです。



    直径7,8センチほどの穴からのぞき込むと、
    低温管理されたガラスケースの​中に5300年前の人体が横たわっていました。
    彼が身に付けていた動物の革の衣服や靴、やりなども展示されていて、
    圧巻は最後の部屋に置かれた、超リアル原始人の蝋人形!





    オーストリアとイタリアの国境付近で発見されたこのミイラ、
    わずかにイタリア寄りだったことから、こちらの博物館に置かれることになったそうです。





    考古学博物館の正面​​




    夕食は希望者で、地ビールを出すオーストリア風居酒屋へ。
    店員の若い男の子たちは、金髪で背が高く、そのうえドイツ語で話しているので
    まるでオーストリアにいるようです。
    イタリアで2か国分体感できる、ちょっと得した気分の夜でした!
     

     
    夕方のボルツァーノの街の中心にあるヴァルター広場の様子。ドゥオーモの鐘楼のとんがり屋根が美しいシルエットをみせる。


     



    裏通りには、戸外席を設けた居酒屋が数件並んでいる
    ​​​
      
     
    豪快な居酒屋料理。チーズの盛り合わせ(上)とワンプレートの郷土料理盛り合わせ(下)。
    今回は写真を撮り忘れたため、2013年の写真掲載。



     

     
     

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