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シチリア・マルタツアーレポート(9) 古都シラクサの旧市街散策

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    2019年5月22日(水)

    シラクサの旧市街オルティージャ島を歩く

     

     

     

     

    シラクサが大ギリシャ最大の植民地として栄えたのは紀元前4,5世紀ころ。

     

     

    その頃の人口は30万人ほどだったらしいから、

     

    現在の秋田市くらいということになる。

     

     

     

    そして、

     

    そんな時代のシラクサを舞台として書かれたのが、

     

    太宰治の小説「走れメロス」だ。

     

     

     

     

    ところで、シラクサが世界に誇る超有名人は、といえば・・・

     

     

     

    そう、あの古代の偉大なる数学者アルキメデス

     

     

     

     

    旧市街を歩きながら、

     

    そんな古代に想いを馳せることができるのも

     

    シラクサの魅力といえそうだ。

     

     

     

     

     

     

    この橋を渡ると旧市街のオルティージャ島。

     

     

     

     

     

     

    前方に広がるのがシラクサ本土から突き出たオルティージャ島。橋の長さは50mほど。

     

     

     

     

     

    橋を渡り終えるとほどなくパンカーリ広場に出た。

     

     

     

    広場の前に広がる、

     

    黒い柵で囲まれた野原は

     

    かつてアポロ神殿がそびえていた場所だ。

     

     

     

     

     

    紀元前6世紀末に建てられたアポロ神殿の遺構。

     

     

     

     

     

    シチリア最古のドーリア式神殿だったらしいが、

     

    現在は

     

    ご覧のように

     

    基壇と内陣の厚い石壁、そして

     

    何本かの太い柱が点在するだけで、

     

    往時の姿を想像するのもむずかしい。

     

     

     

     

    ここから趣のある小路が何本も伸びる地区に進む。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    こちらは2016年に訪れた際に撮影した1枚。

     

     

     

     

     

     

    ゆっくり歩いて5分もしないうちに前方の視界が開けた。

     

     

     

     

    イタリアの宝石と称される美人女優モニカ・ベルッチ主演の映画「マレーナ」で、

     

    主人公の少年と彼女がすれ違うあの広場だ!

     

     

     

     

     

     

    ふたりがすれ違った町の中心「ドゥオーモ広場」

     

     

     

     

     

     

     

     

    映画と同じドゥオーモ広場で記念撮影。映画と違って人影まばらで、ほぼ独占状態。

     

     

     

     

     

    島の中心に建つ白亜のドゥオーモは、

     

    青空に向かってすくっとそびえ、まさに広場の顔だ。

     

     

     

    残念ながら縦に修正できず(泣)青空と白亜のコントラストが美しい。

     

     

     

     

     

    広場全体が

     

    こんなにも開放的で

     

    垢ぬけているのは、

     

    バロック様式のドゥオーモのおかげにほかならない。

     

     

     

     

    外観の明るさとは対照的に

     

    中に入ると

     

    かなり薄暗い。

     

     

     

     

    ここは

     

    紀元前5世紀に

     

    アテナ神殿が建っていた場所で

     

    神殿に使われていた何本もの太い柱は、

     

    そのまま現在の聖堂の列柱になっている。

     

     

     

     

     

     

    正面の祭壇側が神殿時代は入口だった。宗教が変わると同じ建物でも正面の向きが変わるわけだ。

     

     

     

     

     

     

     

    ドゥオーモ広場の南端に立つサンタ・ルチア・アッラ・バディア教会(正面)

     

     

     

     

     

    サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会の祭壇画は、

     

    マルタからこの地に逃げてきたカラヴァッジョの手によるもので、

     

    ここで終焉を迎えた聖女ルチアを埋葬する場面が描かれている。

     

     

     

     

     

     

     

    清楚な教会内部の祭壇画「聖ルチアの埋葬」/参照Secret Siracusa

     

     

     

     

     

    実は、シラクサの守護聖人は、

     

    あのナポリ民謡で有名な「サンタ・ルチア」こと聖女ルチア

     

     

     

     

     

    シラクサの裕福な家に生まれた彼女は

     

    結婚を拒んだため婚約者からキリスト教徒と訴えられ、

     

    様々な拷問の末、

     

    西暦304年12月13日にシラクサで殉教したと伝えられている。

     

     

     

     

     

     

    画像参照 Siracusa Turismo

     

     

     

     

     

     

    「目」をえぐり取られた(自らえぐり取ったという説もある)、ということから

     

    シラクサのみならず、すべての視覚障害者の守護聖人であり、

     

    またルチアの語源は光を意味することから、

     

    スゥエーデンなど北ヨーロッパの国々では

     

    1年で最も日が短い、この聖女ルチアの殉教の日12月13日を

     

    聖ルチア祭」として祝うらしい。

     

     

     

    聖女に「もっと光をください!」と祈りをささげる日、

     

    ということなのだろう。

     

     

     

     

    ランチタイムの後、ふたたび旧市街を散策。

     

     

     

     

    ドゥオーモ広場に面した建物の一つで

     

    たまたまカラヴァッジョの個人蔵作品を展示していた。

     

     

     

     

    普段はアメリカにあるらしいから、これは本当にラッキーな出来事だった!

     

     

     

     

     

     

    アメリカの個人蔵のカラヴァッジョ作品「聖アンドレアの殉教

     

     

     

     

     

     

    ドゥオーモ広場から先に延びる小路を進むと前方に海が見えてくる。

     

     

     

    イオニア海だ。

     

     

     

    明るい水色の空と

     

    やわらかな海の青を見ていると

     

    のんびり平和な気分になってくる。

     

     

     

     

     

     

     

    妖精が姿を変えたという伝説が残る「アレトゥーザの泉

     

     

     

     

     

    海のすぐ脇だというのに

     

    泉から湧く水は淡水だ。

     

     

     

    中央に元気よく茂るのは、パピルス。

     

     

     

     

    なんか異国情緒で、癒されるなぁ。

     

     


    シチリア・マルタツアーレポート(8) シラクサ考古学公園

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      2019年5月22日(水)

      シチリア最初の観光、シラクサの考古学公園

       

       

       

       

      8時30分、ほぼ定刻にフェリーはシチリアのポッツァッロ(Pozzallo)に入港。

       

       

       

      迎えのイタリア人アシスタントの女性とすぐにミートできた。

       

       

      専用バスに向かいながら、

       

      あらかじめ打合せをしていた、シラクサのイタリア人ガイドのジュゼッペに電話を入れてもらう。

       

       

       

      私がいつもイタリアで使う携帯電話は、

       

      フランクフルトで過ごした夜、

       

      どさくさに紛れて紛失していたことに

       

      昨夜のマルタのホテルで気づいた。

       

       

       

      今日からは小まめな連絡なしで過ごさなければいけない。

       

       

      ちょっぴり不安が残る・・・

       

       

       

       

      「えっ、そうなの?じゃあ、だれに連絡すればいいの?」

       

       

       

       

      思わずアシスタントの顔を覗き込む。

       

       

       

       

      「OK、じゃあこれから電話してみる」

       

       

       

       

      電話を切った彼女が言うには

       

      ジュゼッペさんは他の仕事を引き受けることになり、来られないとのこと。

       

      代わりのガイドを手配してるから、そちらに電話するように、と。

       

       

       

       

      えぇ〜、だって数か月前からメールでやり取りして

       

      確約取って、

       

      レストランまで手配してもらっているのに。

       

       

       

      やってくれるよ、イタリア人!

       

       

       

      最後の最後まで、何があるかわからない。

       

       

       

      すっかり日本式に戻っていた私の感覚が

       

      一瞬、

       

      十数年前のローマ在住時代に舞い戻る。

       

       

       

      今はとにかく、その別のガイドに連絡してもらって

       

      なんとか案内人を確保しないと・・・・

       

       

       

       

      ほどなく話がまとまったようで、

       

      彼女から、

       

      すべて確認取れて、新しいガイドがシラクサで待っている旨を聴かされる。

       

       

       

      ほっ。

       

      まずは一件落着。

       

       

       

       

      専用バスに乗り込み、いざシラクサに向けて出発!

       

       

       

       

       

      1時間ほどでシラクサの考古学公園前の観光バス発着所に到着した。

       

       

       

      はじめて会うガイドは、

       

      人物は違うが名前は同じ、ジュゼッペさん。

       

      イタリアでは比較的多い名前だ。

       

       

       

      今日はグループが多くて忙しい、忙しい、を連発しながら

       

      私たちを考古学公園地区に案内し始めた。

       

       

       

      最初に向かったのは、

       

      古代のシラクサが、

       

      ギリシャの数ある植民都市の中でも最強だったことの証ともいえる

       

      『ギリシア劇場』(Teatro Greco)

       

       

       

       

      ギリシア劇場全景(2016撮影)。夕方になるとイオニア海からの心地好い風が吹く高台の絶景劇場で
      観劇に酔いしれた古代シラクサ人たちのなんと優雅で贅沢なことか!

       

       

       

       

       

       

       

       

      陽気なガイドのジュゼッペ(中央)さんとギリシャ劇場を背景に

       

       

       

       

       

       

       

      驚くことに

       

      これは、石灰岩をくり抜いて造られたもので、

       

      いわば、全体が巨大な一枚岩のようになっている劇場なのだ。

       

      紀元前3世紀ごろには、ほぼ現在のような形で存在していたという。

       

       

       

      日本史に当てはめれば

       

      弥生時代に建設された観客収容数1万5000人の石造建築物、

       

      ということなるわけだ!

       

       

       

       

      歴史のスケールが違い過ぎて、クラクラしてしまう。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      公園というだけあって、あたりは一面緑で覆われている。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      緑の中を進むと、

       

      考古学公園で一番人気の「ディオニュシオスの耳(Orecchio di Dionisio)」がある。

       

       

       

       

       

       

       

      この地に放浪してきた画家カラヴァッジョが名づけの親。あまりの内部の混雑に早々に退散。

       

       

       

       

       

      これは、石切り場の採掘跡なのだが、それが耳の形になっていて

       

      高さ約20メートル、奥行きは65メートルもある。

       

       

       

       

      洞窟内部は素晴らしい音響効果で、

       

      古代のシラクサ僭主ディオニシオスI世

       

      ここを牢獄として使い、囚人たちの話を盗み聞きした、という伝説が残っている。

       

       

       

       

      それにしても、古代シラクサ人の

       

      石切りにかける情熱は凄い!

       

       

       

      さっきの石灰岩くり抜き劇場にこの洞窟。

       

       

       

       

      実はこの辺り一帯はすべて石切り場として使われていて、

       

      景色も今とはずいぶん異なっていたようだ。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      それが1693年の地震で洞窟の天井部分が崩落し、

       

      何か所かにまるで柱のように岩盤が残った。

       

       

       

      現在はそこに緑の樹木がうっそうと生い茂り、

       

      なかにはレモンの木々も混じっている。

       

       

      まさに南国の楽園そのもの!

       

       

       

       

       

      白い小さな花を一杯つけた灌木。2016年撮影。

       

       

       

       

       

       

      生命力あふれるアカンサスが群生。2016年撮影。

       

       

       

       

       

      荒涼としていた石切り場は、

       

      今では『天国の石切り場』と呼ばれるようになり、

       

      考古学公園の憩いの地となっている。

       

       

       

       

       

       

      天国の石切り場の緑の散歩道を歩くガイドのジュゼッペさん。

       

       

       

       

       

       

       

      タケノコ発見!もちろんイタリアではだれも食べません。もったいない!

       

       

       

       

       

       

       

       


       

       

       

       

       

       

       

      考古学公園の入り口付近からみた石切り場

       

       

       

       

       

       

       

       

      左は実(インドのイチジク)をつけたサボテン。右は南国のシンボルがたわわに実ったレモンの木。

       

       

       

       

       

       

      こんな自然に囲まれたところで

       

      のんびりお散歩気分で、

       

      古代の歴史を身近に感じることができるなんて、しあわせ!

       

       

       

       

      やっぱり、イタリアはすごいなぁ!

       

       

       

       


      シチリア・マルタツアーレポート(7)  フェリーでマルタからシチリアへ

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        2019年5月22日(水)

         

        マルタの首都ヴァレッタからシチリアの港ポッツァッロへ

         

         

         

         

         

        4時起床。

         

        外はまだ暗い。

         

        今日からいよいよシチリアの旅が始まる。

         

         

         

         

         

        1泊しかできなかった

         

        ヴァレッタ旧市街の3つ星ホテル「オズボーン Osborne」のフロントで

         

        朝食の入ったボックスを受け取り、

         

        外に待機していたミニバンやセダンなど3台に分乗して

         

        フェリーの港に向かう。

         

         

         

        時刻は5時ちょっとすぎ。

         

         

         

         

        日の出前の暗いヴァレッタの街には

         

        まだオレンジのライトが残る。

         

         

         

         

        15分もしないうちに港に到着した。

         

         

         

         

        マルタ共和国からイタリア共和国へ渡るので

         

        乗船の際は、チケットの共にパスポートも提示しなければいけない。

         

         

         

         

        インターナショナル航海というわけだ。

         

         

         

         

        そのせいか

         

        出航は6時30分だが、

         

        出航の1時間半前には港に待機しなければいけないと言われた。

         

         

         

         

         

         

         

         

        早朝起床の割には皆さんシャキッとして元気一杯モード!

         

         

         

         

         

         

        かなり大きなフェリーだ。

         

        ヴァレッタとシチリア南部の小さな港町ポッツァッロ(Pozzallo)間を毎日運航している。

         

         

         

         

         

        所用は1時間45分

         

         

         

         

         

        ポッツァッロからわずか20キロのところには

         

        近年、日本でも独特の触感で知られるモディカチョコの町「モディカ Modica」がある。

         

         

         

         

        また、シチリア観光の人気都市である

         

        シラクサタオルミーナにもここからだと簡単にアクセスできる。

         

         

         

         

        マルタとシチリアを重点的に観光したい人にとっては

         

        フェリーは、ありがたい交通手段だし

         

        ポッツァッロもまた、ありがたいアクセスポイントになっている。

         

         

         

         

         

         

         

         

        一般車からトラックまでかなり収容できそうな広さ。

         

         

         

         

         

         

         

         

        船内はゆったりしていて思ったより豪華だった。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        全面ガラス張りのフロント窓のせいか、船内が広々と見える。写真右手は船内Bar。
         

         

         

         

         

         

         

         

        Barのケースには美味しそうなケーキが並ぶ。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        船内は1等席と普通席に分かれている。

         

         

         

         

         

        (私たちを含めて)乗船チケットに『1等』と記載されていない人は、

         

        この階止まり。

         

         

        見晴らしの良いテラス席につながっている

         

        2階席には上がれない。

         

         

         

         

         

        6時半。

         

        定刻通り出航。

         

         

         

         

         

        デッキから、ヴァレッタの街に別れを告げる。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        海からのはちみつ色の街ヴァレッタの眺めは格別!

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        グランハーバーの最北東、リカゾーリ岬。ここでは『トロイ』などいくつかの映画が撮影されている。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        昨日、空港からヴァレッタ市街に向かうときと同じく、

         

        今朝もまた、

         

        素敵な雲が上空に現れた。

         

         

         

         

         

         

        「シチリアもきっと、いいことたくさんあるよ!」

         

        雲はそう言って、見送ってくれているのかも!

         

         

         

         

         

         

         

         

        どんどん遠くなるヴァレッタ。またいつか戻れるかなぁ。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        船内は8割ほどの乗客で埋まっていた。

         

         

         

         

         

         

         

        さぁ、朝ご飯にしよう。

         

         

         

        ホテルから受け取ったboxブレックファースト。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        A4判を横にしたようなサイズ。箱もきれいでしっかりしている。

         

         

         

         

         

        何がでてくるか、

         

        たのしみ〜!!

         

         

         

         

         

         

         

         

        さすがマルタ!朝からしっかりボリューム満点。サンドイッチもケーキもどっしりしていた。

         

         

         

         

         

        イタリアのホテルのbox朝食は極めて簡素。

         

        (もちろんホテルのクラスにもよるわけだが・・・)

         

         

         

         

        それにすっかり慣れてしまって、

         

        ほとんど期待をしていなかったのだが、

         

         

         

        このboxは、

         

        見た目も

         

        中身の充実度も

         

         

        想定をかなり超えていた。

         

         

         

        最後の最後に

         

        またまた

         

        「マルタってやっぱり面白い!また来なきゃ!」

         

        と、誘い水を向けられた感あり。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        シチリアが見えてきた!

         

        まもなくイタリア上陸だ。

         

         

        ―シチリアツアー報告につづくー



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